最近ドハマリしているゼノンザードというカードゲームについてご紹介します。
※この記事は プログラマーのオススメのゲームの話をする Advent Calendar 2019 の 1 日目の記事です。
ゼノンザードとは
バンダイが今年 9 月にリリースした、カードゲームのスマホアプリです。
マナを溜めてモンスターを召喚してバトルして、先に相手のライフを 0 にした方が勝ちという感じのやつです。
特徴
バトルシステムも大変絶妙で面白いのですが、この記事では別の核である AI に関連するシステムに注目して推していきます。
公式が「AI と共に、AI と闘う」と謳っているとおり、このゲームでは相棒のバディ AI とコンビを組んで他人と対戦します。
ゲーム内では "クロスバトルルール" と呼ばれているシステムです。
プレイヤーは互いに相手の AI と対戦するという訳ですね。使用するデッキはプレイヤーとバディ AI で共通です。
これだけ聞くとふーんという感じなんですが、実際遊んでみるとかなり秀逸なシステムです。これ。
ここがすごいぞ クロスバトル
1.相手の思考時間がほぼゼロ
気持ち良いくらいバトルがサクサク進みます。ストレスフリー。
2.通信切れゼロ
対戦相手は AI なので、相手プレイヤーのネット環境に左右されず快適です。ネット対戦でありがちな不利になった相手のブチギレ通信切断もありません。
また、逆にこちらから通信が切れることもありません。通信環境の安定しない場所でも安心してプレイできます。
一旦離脱して数十分後に再開、といったことも可能です。(あまり長時間放置するとタイムアウトで負け扱いになります。)
3.戦いごたえ抜群
このゲームの AI はかなり優秀で、一切油断できない緊迫した対戦が楽しめます。特にリーサル近い場面での詰め方には感服するばかりです。
ネット対戦なのに AI とやって楽しいの…?と思われるかもですが、デッキ自体はそれぞれのプレイヤーが組んだものなのでとても人間味に富んでいて、相手のプレイヤーと競っている感は十二分に味わえます。
4.対戦終了後の IF バトル
普通のゲームであれば対戦で惜敗した後、あそこでこうしとけば勝てたな…?といくら考えを巡らせても仮説の域を脱することができません。
しかしゼノンザードでは、対戦終了後好きな場面からバトルを擬似的にやり直してみることができる "IF バトル" という機能が用意されています。
もちろん対戦相手は先ほど戦った AI なので、先ほどと同じロジックで相手をしてくれます。これで自分の仮説を検証することができますね。
こういった機能も相手が AI だからこそです。
AI ならではのサポートも
クロスバトルルール以外にも、AI を生かした様々なサポートが用意されています。
例えば、カードゲームを始めるにあたってまず最初の障壁が「ゲームルールを把握できるか否か」だと思います。
ゼノンザードには比較的丁寧なチュートリアルが用意されていますが、正直僕はこれをこなすだけだとルールを覚えきれませんでした。
そんな初心者でも安心!対戦中は任意のタイミングでバディ AI に助言を求めることができます。
この機能のおかげでルールうろ覚えのままでもそれなりに戦えて、遊びつつルールを覚えていくことができました。
自分で判断するより全て AI の言うことを聞いた方が圧倒的に勝てるというのは少し寂しさもありました。
また、初めのうちはデッキの組み方が分からないので、せっかくガチャでレアカードを引いてもどう組み込めば良いか分からず腐らせてしまいがちです。
そんなときはバディ AI によるデッキメイキング機能を使ってみましょう。
いずれもある程度やり込むと使わなくなってしまいますが、カードゲーム初心者の僕でも難なく遊び始められたのはこれらの機能のおかげです。
単独イベントも開催
先日 RAGE 協賛によるゼノンザードの単独 e-sports イベントが開催されました。
内容は「公式が用意した 5 体の AI に参加者が挑戦する」というもの。全勝した人で賞金山分けです。
普通のカードゲームの大会では相手の手の内を探り合うことになると思うのですが、このイベントでは全参加者共通の敵として AI が立ちはだかる形でした。
そのため、イベント会場でも「この AI は多分こういう戦略で来るから僕はこういう感じのデッキで〜」といった情報共有なんかが行われていて、一致団結して戦いに臨むという一味変わった楽しさがありました。
ちなみに全勝者は 400 人中 8 人でした。
それぞれの AI での人間側の勝率は以下の通り。
- 1st wall: 97%(目に見えて手加減してる感があった)
- 2nd wall: 54%
- 3rd wall: 43%
- 4th wall: 31%
- 5th wall: 27%
参加者は一時的に全カード使用可能な状態にしてもらった上でデッキを組み挑戦しているので、課金額にかかわらず任意のデッキを組めたのですが、それでこの勝率なのですから、いやはや AI 強い。
今後もいくつか公認大会が予定されているそう。楽しみ〜
まとめ
AI と共に、AI と闘う 次世代デジタルカードゲーム ゼノンザード。
その名に恥じない画期的なゲームだと思います。ぜひ一緒に遊びましょう!
明日は うるる さんの サイコロと共に闘うゲーム royal dice です。